【父が残した会社は借金まみれ】 父親の借金を負わされた主人。くたびれた時、やっと人に会えた

 

れから何年たったかな?」

口数の少ない主人が、時折思い出したようにつぶやくことがある。

 

主人は、今、小さな店を営んでいる。
父親の後を継いで。

 

いや、昔のドラマにあったように、
「チチキトク、スグカエレ」の電報で
呼び戻されてしまったのだ。

 

家業を継ぐのを嫌い、彼は東京で会社員として勤めていたが、
急きょ帰郷してみると、父親は元気であった。

 

彼を待っていたのは、父親が手を広げ過ぎてしまい、
経営の悪化した会社の立て直し、
いえ後始末であった。

 

 

この日を境に彼の人生ドラマが始まったのかも……。
当時26歳。

 

二年後、不安は的中。
会社は不渡りを出して倒産。

 

 

翌日の新聞でも報道され、
全店シャッターを降ろしている会社や自宅に
債権者が怒涛のように押しかけて、
「金返せ!」

「金がないなら品物を出せ!!」と、
怒鳴りまくるのであった。

 

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